アイスホッケーゲーム
昭和53年(1978)(推定)/エポック社
清涼感マシマシ
本機と同年に発売された(であろう)サッカーゲームの焼き直し。
成型技術が格段の進歩を遂げたのか、同じプラスチックでも前型機と比較するとかなりの軽量化を達成している。
その反面、これまでのような「高嶺の花」的な重厚感が薄れたような気もするが、時代は1978年、今やすっかり過去の憧憬となってしまった「一億総中流時代」の到来を象徴しているかのようだ。
加えて、側面までもが白くなったことにより、心なしかリンクが広く、そして涼しく感じられる。
選手も軽やか
プラスチック選手もパックも前型機と変わっていないように見受けられるが、選手とレバーを繋ぐパーツに改良が加えられたか、前型機のような重苦しさは感じられない。
選手たちもようやく10kgの防具の重さに慣れてきたか、その動きもだいぶ軽やかに、スムーズになってきたようだ。
果たして売れたのか
この時代、サッカーとてまだJリーグは誕生しておらず、まだ国民的人気を獲得するまでには至っていない。
筆者の知る限り、冬場だけのスポーツであるアイスホッケーが当時サッカーを超えるファン層を獲得していたとも思えない。
基本構造はサッカーゲームの流用なので開発費は低く抑えられているであろうことは推測できるが、実際どれほど売れたのか、大いに気になるところだ。