サッカーゲーム
発売年不明/ヨネザワ
これまた古い
正確な発売年は不明ながら、同社のダイヤモンドホッケーホッケーゲームと同時期と仮定すると昭和34年(1959)前後かも知れない。
競技場サイズは56cm×42cm、筐体は恐らくセルロイド製で、底面はなんと段ボールで補強されている。選手はエポック社のそれと同様、1チーム6人編成。
笑ってる場合か
筆者に落札されてから20年以上もの間、かび臭い倉庫で永い眠りについていたブリキ板の選手人形たち。
それが突然の晴れ舞台、憧れのピッチを縦横無尽に走り回れるだけでなく、その雄姿を写真に撮影され、うまく行けば全世界のサッカーファンの目に留まるのだ(無理無理)、思わず満面の笑みがこぼれてしまうのも無理からぬことと思う。
しかし今は大事な試合中だ、ニコニコ笑っている場合ではないだろう。もっと真面目にやれ!
それにしても、同じブリキ板選手人形でも、エポック社のそれの方が精悍で、本物の選手のイメージに近く、本機のそれはるかにカッコイイ。
はなはだ僭越ながら、商品購入の際はこのような細部も重要な判断材料となることを、メーカーにはしっかりと肝に銘じていただきたいものだ。
オウンゴール
実のところ、本機は残念ながら積年のラフプレーによる損傷が激しく、もはや実際の使用には耐えられない。
長年の激闘の報いか、それとも以前の所有者の使い方がよほど乱暴だったのか、選手人形をコントロールするレバーのプラスチックのツメがことごとく折れていて、選手を直立させることすら不可能な状態だ。
今回は写真撮影のために無理矢理彼らをセロテープでレバーに固定したが、そんな応急処置では前進・後退はおろか、その場で回転させることすら事実上困難だ。
もっとも、たとえ彼らを自由自在に動かせたとしても、対戦相手がいなければ試合中の動画は撮影できない。
というわけで20年ぶりにパラパラ写真に挑戦。昔取った杵柄で華麗なるパスワークこそいまだ健在だが、結局赤チームキーパーのマヌケなオウンゴールが決まってしまった。