パーフェクト野球盤B型
昭和57年(1982)/エポック社
A型にあってB型にないもの
本機はパーフェクト野球盤A型をただ単にそのままひと回り小型化したものかと思ったが、A型が「9大メカ搭載」であるのに対し、このB型は「8大メカ」。
A型と比べて何が足りないのかと両者の写真をよくよく見比べてみた。
正解はスイッチヒッター機能。
どうやらサイズの関係で、オートランナー機能用レバーが右バッターボックスのすぐ横に置かれるため、右打者のバットがレバーに当たってフルスイングできないことが原因のようだ。
失礼ながら個人的には、走りもしないランナーが地中からムクっと起き上がる機能のほうが無意味かとも思えるが…。
今度こその連続投球装置
ジャイアンツ野球盤BM型の記事中、前後を逆にはめ込んだま写真撮影して赤っ恥をかいた連続投球装置、今度こそ(単なる偶然か)前と後をを間違いなく装着して連続投球装置の出来上がり。
これなら間違いなくビュンビュンと剛速球を連続投球できるだろう。
球場の雰囲気
当時の子供たちにとって、実際に球場で野球観戦することはこの上ないハレの日の娯楽のひとつであった。
試合そのものももちろんだが、野球場というワクワクさせられる非日常的空間に浸れる喜びの方が大きかったかもしれない。
筆者自身、決して根っからの野球ファンとは言えないが、それでも子供の頃は親や近所の大人に連れられて後楽園球場を始め、川崎球場、神宮球場に足を運んだ記憶がある。
18歳当時、当時新しくできた横浜球場の場内整理のアルバイトも経験した。
この野球盤はそんな野球場が持つ独特の雰囲気を、家に居ながらにして満喫できる稀有な装置でもあった。