電動野球ゲーム

昭和47年(1972)/バンダイ

電動野球ゲーム 全景

史上空前の大珍品その4

玩具メーカーの雄・バンダイ(当時)が満を持して世に問うた野球ゲームの決定版、従来型野球盤とは一線も二線も画す本格的かつ画期的野球ゲームの登場だ。
実は20年前に本機と出会う少し前のこと、山梨県某郡某町にある11LDKの大豪邸に住んでいたというお坊ちゃま出身(ヤな奴だ)で5歳年下の友人から、
「子供の頃は、実際に選手が走る野球ゲームで遊んでいた」と聞かされた。
その時は「まさか。あなたの家に住み着いていた小さなおじさんたちが走ってたんじゃあねえのか」と一笑に付したが、その世にも珍しい野球ゲームというのが本機だ。
ネットオークションに出品されるまで、その存在すら知らなかった。ああ金持ち恐るべし。

電動野球ゲーム バックネット裏から

これぞデラックス

選手人形はヒラメ型ではなくリアルな造形、シフトが敷ける可動式外野手、スコアボードはもちろん、バックネットや内外野スタンドも完備。
しかし本機の特色はそれだけではない、あっと驚く機能がある。

電動野球ゲーム 打撃システム
電動野球ゲーム 実際に走る走者

走る走者

まず打撃装置は上のパラパラ写真でおわかりのように、レバーを右から左に素早く動かせることでバットが回転するシステム。権利関係の問題か、あるいはバンダイの意地か、それまでの一般的な打撃装置は異なる。また打者ではなくすでに走者が右バッタボックス横にスタンバイしているのが見える。
そしてめでたくヒットが出ると、塁上にいたランナーが「ウィーン」という謎の音とともに、なんと一斉に走り出すではないか。
走者はグラウンド地下に仕込まれたマグネットによって動かされるもので、シングルヒットなら塁1つ分、ツーベースが出れば塁2つ分激走する。
まさに玩具メーカー界の盟主(未確認)・バンダイが総力を挙げて(これも未確認)開発した名機と言えよう。
ただし本機が競争激しい野球ゲームの世界で、文字通り一発逆転ホームランを放つことができたのか否かは、残念ながら定かではない。
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