ニュー魚雷戦ゲーム(二代目)

昭和43年(1968)/エポック社

ニュー魚雷戦ゲーム(二代目) 全景

二代目登場

前年発売された初代機の売れ行きに気を良くしたエポック社(未確認)がさらなる改良を加えて世に出した二代目。

ひと目でわかる相違点は筐体の色。
初代機が灰色の魚雷発射装置以外はすべてネイビーブルーであったのに対し、二代目の本機では盤の周囲が発射装置と同じ灰色で覆われている。

どちらが良いかは好みにより意見が分かれるところであろうが、個人的には魚雷戦ゲームと言えば本機における配色が真っ先に思い浮かぶ。
というより、他は知らなかった。



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独立発射口

本機における初代機からの最大の変更点が魚雷発射装置の改良。

初代機が鉄板であったのに対し、本機では写真奥の発射口をご覧いただいておわかりの通り、魚雷投入口と同じく2つに独立分離している。

これにより鉄板を転がり落ちる際に派生するであろう角度的曖昧さは解消され、プレイヤーはほぼ狙い通りのコースに魚雷を発射することが可能になった、と言われている。

しかし、この改良により実際に命中精度が上がったのか否かは個人的には未検証。いずれにせよ鉄板よりは独立型発射口の方がリアリティがあるのは間違いなかろう。



ニュー魚雷戦ゲーム(二代目) 発射口

持ち球は6発

プレイヤーの持ち球は6発。
それを打ち尽くした時点でより多く敵艦を沈没させた方が勝ちという勝敗判定システム。

買い与えられた当初はゲーム方法自体の物珍しさと、初代機の項でも述べた高揚感やスリルにより、否が応でも盛り上がる。

プレイヤーはただひたすら正確に狙いをつけて発射すればよいだけのことなので、そこに技術の巧拙による差異は発生しづらく、子供でも大人とほぼ対等に勝負できる。

その反面、サッカーやホッケーのように選手人形をスピーディに操作する技量は重要ではなく、野球盤ゲームにおける球種を読むような心理的駆け引きも必要とされない。

従って、僭越の失礼を承知で率直に申し上げると、割とすぐに飽きが来る。

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