魚雷戦ゲーム(五代目)
昭和51年(1976)/エポック社
![魚雷戦ゲーム(五代目) 全景](img/gyo-b-2.jpg)
魚雷戦としては最終版
五代目となる本機では魚雷戦ゲームと名付けられたものとしては最終作となる。
筐体の外周は再び灰色に戻されているが、魚雷発射装置の色は四代目と同じ濃いめのブルー。それ以外は海面のプラスチック板も含め、四代目からのさほど大きな変更は見られない。
長年にわたる弛まぬマイナーチェンジを経て、魚雷戦ゲームもいよいよ完成の域に近づいてきたということか。
![魚雷戦ゲーム(五代目) 相手戦艦を見る](img/gyo-b-3.jpg)
あの丸いのは?
魚雷発射装置も先代機と比べて変化はないが、その左横にある円形の装置はいったいなんだ?
しかもよく見ると魚雷発射装置と繋がっているではないか、これはひょっとしてひょっとすると…?
![魚雷戦ゲーム(五代目) 魚雷発射](img/gyo-b-3.jpg)
![魚雷戦ゲーム(五代目) 敵艦に命中](img/gyo-renb.gif)
照準器だ
そう、照準器、正式にはリフレクトスコープと呼ぶ。
丸い穴を覗くと驚くことに水面下ではるか遠くの敵艦隊を追尾できるという、驚くべき先進的哨戒システムだ。しかも魚雷発射装置と連動しているので、このリフレクトスコープで正確に敵艦を捕捉し、さすがにロックオンまではできないものの、その位置を動かさないように注意深く魚雷を発射すると、かなりの高確率で命中、撃沈できるという仕組み。
たかがオモチャと笑うなかれ、その飽くなき探求心に裏打ちされた高度な技術革新は、まさしく瞠目に値し得る。